徒然なるままに

　思いがけず、念願の司書の職を得た。

　毎年採用はあるものの、前年までは２，３人の採用のところ、今年は１２人の採用があった。ラッキーだったわけだが、まさか初めて手をあげたその年に採用されると思っていなくて、準備がほとんどできていない。

　中学校の図書館司書。もちろん担当の教諭がいるけれど、先生はとにかく忙しい。そして学校図書館司書は各学校に１人。右も左もわからない新人司書にとって、相談する人がそばにいないのはとても不安だ。しかしやることは山のようにある、と思われる。何をやるべきかもよくわかっていないのだ。

　とにかく開館すること。と思い、コンピュータの生徒データが去年のままになっていたので、先生に頼まれるまま、学年繰上げ処理を行った。新１年生の入力も行った。
　でもこれって司書の仕事か？　司書って生徒のデータ管理までするのか？　なんか違う気がする。
　
　図書館主任の先生に情熱と理解はある。無いのは時間。話し合う時間が無い。先行き不安要素はいっぱいあるが、もう動き出しているのだからやるしかない。
　できることからひとつずつ。